楽しい作文

子供たちの自由で楽しい作文を紹介します。

「ぼくはシャーペン」

ぼくは、学校の購買部にあるシャーペン。
朝の8時、みんなが来た。
ガラガラとドアが開いて、男の子が入ってきた。
そして、 

「あっ。ふるとしんがでてくるシャーペン。」 

それはぼくのことだと思った。

「これ、ほしかったんだ。」

と言って、ぼくを買ってくれた。

 ぼくは、ようやく使ってもらえる、うれしいなと思った。
教室に行って男の子は、箱からとりだしてくれた。
ここが教室か、と思った。
ぼくは、教室にくるのは初めてだった。

 そして、9時になって国語の時間、おっ、さっそくぼくの出番だなと思った。
男の子は、ぼくをふった。カチカチとなってしんが出てきた。
そして、初めて書いたのは漢字だった。 

 ノートに書いた。
いろいろ書いた後にチャイムが鳴って、1時間目が終わった。
5分休みになって男の子は、ぼくを筆箱に入れた。
ふたがしめられて暗くなった。
それに、いろいろなものがぎゅうぎゅうにはいっていた。
暗くてこわいなあと思っていたら、5分たって男の子がふたを開けてくれた。
ぴかっと光が入ってきて外に出られた。

 黒板に算数の問題が書いてあった。
男の子は、すらすらと問題を解いていった。
ところが、男の子はぼくを机の上においた。 

えっ?
どうしたの?

といったら、 男の子は筆箱から消しゴムをとりだした。

そこで初めて文房具の仲間の消しゴムに会った。

「あれ?見かけない顔。」 

と言われて、

「あ、どうもこんにちは。新しく仲間になったシャーペンです。」 

「特技は、体をふってしんを出すことができます。」 

「へえ、よろしくね。」

「あっはい。よろしくお願いします。」

「他にも仲間がいるから、あとで紹介するね。」

男の子は問題をやりはじめた。
すると、

「あっそうだ。」

と気づいたように男の子は、キャップをとって消しゴムを使った。
すると、

「お前も消しゴムあるんだな。」

と言われた。

授業が終わると筆箱に入れられた。
ぼくは、暗いのがきらいだ。
消しゴムは、

「なれれば平気だよ。」

といってくれた。

ぼくは、男の子に使われてうれしいなあと思った。

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自分の持ち物や、教室の中の物など何でもいいから、好きな物になって自分やクラスの人・物をみつめて、想像したことを書いてみました。
一気に書き上げたもので、推敲などはしてありません。